認知症の発症リスク

認知症発症リスクに関する調査で「経済状況改善でリスクが低下する」との興味深い結果を知りました。大阪大学坂庭助教らによると「幼少期に恵まれない環境で過ごしてもその後の人生が好転していった人が最も認知症リスクが低く強いプレッシャーでも成功体験を得ることでストレス耐性が高まり認知症になりにくい体質につながっているのではないか」とのこと。幼少期から高齢まで中間層だった人に比べ約3割低く、最もハイリスクは幼少期から高齢になるまで社会的・経済的指標が低い人で中間層に比べて発症リスクは1.45倍、幼少期が裕福でその後に状況が悪化した人が1.15倍。調査方法は2010年時点65歳以上の健康的な日本人9000人にアンケート実施、子供時代の生活環境、教育年数、職業、社会的・経済的状況を指標化し、2016年時点の認知症発症状況から関連性を探った(2024.5.22日経新聞を読んで)。