認知の構造

哲学者 森岡正博氏の日経新聞連載が興味深いです。2024.5.23『認知の構造』では「アニメイテド・ペルソナ(活性化された人格)」について書かれていました。たとえば事故等で失われた身体部分に痛みを感じる「幻肢」や亡くなった家族の存在を感じることは、錯覚でも魂でもなく失われたものへの思慕や愛情が活性化されたものだと述べ、「では、いったい何が現れているのか?」と問う姿勢からは「意識あるものだけが心を持てるという大前提が大きく揺らぎはじめるのだ」と締めくくられ、微笑ましく感じました。♡哲学的/心理学的でありグリーフの要素もありで、想像力を駆り立てられる内容でした。♡日経新聞夕刊木曜連載「あすへの話題」より引用♡