トラウマインフォームドケア

「SAMHSAのトラウマ概念とトラウマインフォームドアプローチのための手引き」に目を通す機会がありました。学校現場で感情のコントロールが難しい子供への対応として、成育歴でのDV、愛着の問題、貧困などの背景を理解し、複雑性トラウマや解離、発達性トラウマをとらえる視点の重要性が言われています。
また、3年以上にも渡るコロナ禍の影響でしょうか、最近になって悲惨な事件の増加を実感しています。犯罪被害者・加害者支援においても、望ましくない行為への罰や責めによってトラウマの連鎖を断ち切ることはできず再犯率は高く、加害者に多い非虐待体験の傷つきを理解されて初めて相手の傷つきにも気づくことができると言われています(立正大学 村尾康弘氏による)。問題行動の背景にあるトラウマを理解するアプローチは大きなパラダイムシフトです。