純粋な利他性
「純粋な利他性」と「ウォ―ム・グロー」は行動経済学における利他的な特性とされている。純粋に利他的な看護職には、看護行為によって患者の苦しみが和らぐことを自分の喜びとし、患者の状態悪化や死亡に直面すると連動して自身のメンタリティまで悪化してしまい、燃え尽きが多い。一方、ウォ―ム・グローを持つ人は、看護行為そのものから自分自身の喜びを見出し、患者の変化に影響を受けにくいとのこと。日本語版バーンアウト尺度の研究では「情緒的消耗感」→「脱人格化」→「個人的達成感の減退」この3種類の燃え尽き指標で示された段階を経てバーンアウトが進むようです。※引用文献『医療現場の行動経済学』大竹文雄・平井啓(編著)
♡健全な「利他の心」を備えた人になるためには、自身の心身の健康に気づき客観的な視点を育むことが欠かせません。仕事で看護学生に接する機会もあり、現場に出る前に伝えて行くべきメッセージです。