SDM(Shared decision making)共有意思決定
医療サービスにおける、患者ー医療者間の情報格差について学ぶ機会がありました。「垂直的な関係から水平的な関係へ」移行しつつあるなかでの患者ー医療者がエビデンスをもとに協同で治療方針の決定を行うSDM(Shared decision making)。
このSDMについて検索したところ、健康情報学の京都大学 中山健夫教授の解説が分かりやすく参考になりました。実際の医療では「絶対」「確実」は非常に稀であり、選択肢が二つ以上あってどの治療法がよいか分からない(不確実性が高い)場合にSDMが重要とされ、不十分であっても利用できる最善の選択肢を示して「共有意思決定」する。確実性が高い場合には、その治療法が選択されてインフォームドコンセントとなるが、たとえばエビデンスの質が高くても患者さんによっては、化学療法と放射線療法の併用治療を選択しないこともあり、そうした場合にもSDMが必要になる、とのことです。この健康情報学 中山健夫先生の記事には今後も注目して行きたいと思います。