睡眠障害、診療科

日本睡眠学会が厚生労働省へ診療科名の記載に「睡眠障害」を追加する「睡眠障害内科」「睡眠障害精神科」などの標榜を申し入れました(2025.4.30)。不眠を訴える人が増加しているなか、寝る前の飲酒など適切な治療に繋がっていない現状があり、受診の際に医療機関を選択しやすくする目的。
これまで改正されたルールが適用されている内科や外科には、臨床心理士に身近な「心療内科」も1996年に標榜が認められました。当時は内科や外科など身体科で器質的な異常が認められない場合、精神科紹介への戸惑いが多かったところへ心療内科が誕生。その狭間を埋めることに役立ち、画期的なインパクトがあったことを鮮明に記憶しています。
うつ病をはじめメンタル疾患の8~9割が睡眠障害から始まると言われています。今後、睡眠障害にも新たな診療科の標榜が認められ、不眠からの健康回復に役立つことを願うばかりです。