ストレスチェック後 産業医連携

ストレスチェックの結果、高ストレス者と判定された社員の方々には産業医面接指導勧奨を行っています。中小企業様へのサービス提供では嘱託産業医とEAPとの連携が不可欠です。
高ストレス者への産業医面接指導のあと「面接指導結果報告書・就業上の措置に係る意見書」が提出されます。そこで終わってしまうことも多いですが、受診者全員に「心理カウンセリングが必要」と記入してEAPへつないで下さる産業医がおられ、とても理想的な連携の流れを作って頂いています。今週、その企業へ出張訪問面談に伺わせて頂きました。心理カウンセリングを実施し、必要な場合に今後も継続的なフォローを案内できる道筋をつけることができます。
中小企業においては大手企業のように社内で産業保健スタッフが高ストレス者のフォローを実施できる状況にありません。ストレスチェック実施者のEAPも嘱託産業医も外部から企業と連携して実施することになります。高ストレス者に対する産業医面接指導は「勧奨」であり強制力はなく、あくまでも本人からの「申出」であることから、そこにつなげて行くことにも工夫が必要です。心理カウンセリングの導入についても時間を掛けてアプローチして行くことが必要な状況です。
ここでも人と人(サポートが必要と思われる方々と専門職)をいかにつなげげられるかがポイントです。成功事例から学びつつ、義務化によるストレスチェック実施へのモチベーションが十分でない企業様に対しても、三者(企業、産業医、EAP)の協力体制の充実を進めることが急務と考えています。