終末期治療方針ガイドライン改定案 厚生労働省

2018年1月26日(金)20:00~フジプライムニュース番組『「人生の最期」自宅で 終末期医療指針改定へ ”多死社会”の備えは』を視聴しました。
「多死社会」の到来を目前に、住み慣れた自宅で最期を迎えたいと望む人が増えている。こうした中、厚生労働省は17日、終末期の治療方針の決定手順などを定めたガイドラインの改定案を有識者検討会に示した。改定案では、病院だけでなく自宅や介護施設の看取りでもガイドラインを活用できるようにすることや、患者の意思を尊重するために、関係者が繰り返し話し合うことの重要性も盛り込んでいる。厚生労働省は、今年3月末までに決定し、医療機関や介護施設に活用を促す方針(BSフジ公式サイトより抜粋)。

♡今後、在宅医療を希望しても独居や介護力不足により困難な場合の施設入所が増加して行く。病院以外の看取りは家族や施設の戸惑いが大きいため本人がどのような看取りを希望するかを話し合っておくことが欠かせない。延命治療を選択しないことを本人や家族が納得していても、遠方の親戚などが突然現れて大騒ぎになる可能性にも心して主治医はチームとともに対応して行く必要がある。十分な話し合いができた看取りには患者・家族に満足がもたらされ、医療側・施設側の達成感にもなり今後のモチベーションにつながる。本人・家族の意思決定が曖昧なまま看取りを迎え、最期に在宅や施設から搬送された入院先で延命治療をされてしまわないためにも考えておきたい♡

総合上飯田第一病院緩和ケアチームでは看取りとなった患者さんへの「ふりかえりの会」を月2回定期で開催しています。「もっとできたんじゃないか」など反省の言葉があったり、チームで頑張れたことなど、メンバーが自由に語る場として継続しています。法人内の訪問看護ステーションが在宅医療で看取りに関わったケースでは、ケアマネや看護師も参加して在宅での様子を報告してくれます。病院スタッフとしては、退院後の患者さんが最期の時間を家族とどのように過ごされたのか、それぞれが心の中で想像をめぐらす素敵な時間になっています